骨盤内臓器脱とは
骨盤内臓器脱(こつばんないぞうきだつ)は膣から骨盤臓器が脱出してくる病気のこと。
出産経験のある高齢の女性に比較的多く、出産経験のない女性にはほとんどみられません。
それぞれの脱出を膀胱瘤、子宮脱、直腸瘤とよんでいます。
それぞれ単独で脱出することもあれば、多くの場合2つまたは3つすべての臓器が脱出してきます。
一番多いのが膀胱瘤です。
骨盤内臓器脱の原因は?
- 便秘による排便のいきみ、
- ぜんそくなどの慢性の咳
- 重いモノを常に持つ仕事
- 肥満
なども要因になります。
出産と加齢、さらに強い腹圧により 骨盤を支える組織が弱くなることで、骨盤内臓器脱はおこります。
骨盤内臓器脱の症状は?
初期症状は股の間にピンポン玉のような丸いモノがふれるように。
進行すると、陰部に何かが下がっているような違和感がでてきます。
不快感でつらいという方が多いです。
膀胱瘤では排尿困難や残尿感。
直腸瘤では排便困難や便秘を伴うこともよくあります。
治療方法は?
原則、手術です。
メッシュ(画像参照)を用いた手術がほぼ標準手術となっています。
初期の段階の方や、持病などで手術が受けられない方には
骨盤底筋体操
をおススメしています。
強い腹圧で症状を悪化させないために、
便秘
ぜんそくなどの慢性の咳
を改善する治療や生活の見直しをしています。
もっとも最大の要因は出産です。
出産で損傷した骨盤底の筋膜やじん帯が、加齢とともにゆるみが大きくなり臓器をささえきれなくなって、骨盤内臓器脱はおこります 。
また、腹圧とも関係があるので

