ご家族が 病院受診に付き添う 大切さ


高齢者の病院受診はなるべくご家族と一緒に。
病院へのご家族の付き添いには大切な理由があります。
ご家族が付き添うことで…

1.医師と患者のやりとりをフォローできる

診察時に家族がそばできいてもらえるのは、大きな利点です。
診察室では患者さま本人は自分の症状を医師に伝えたり、医師の説明を聞いたりするのに集中しています。

そんなときに起こる聞き間違いや勘違い、訊くべきことを聞き忘れてしまった。

またはこれまでどのような検査をしたか…などご自分の大事な情報の伝え忘れ、など家族がいることで防げることは多いです。

同じ情報を共有できるので、医師の説明の聞き漏らしも少なくなり、結果として診察、治療の効果が高くなります。

 

2.今の状況と普段の状況の違いを説明できる

例えば、普段とくらべて話し方がおかしい、いつもより痛みが強いようだ…などそういった正確な情報が診断や治療には大切です。

しかし、普段との違いは診察した医師にはわかりません。本人の普段の状態を知っている家族が説明することはとても大切です。

普段と違う状態で医師の診察をうけて説明をきいても本人が100%理解できるとは限りません。
いつもと違う状態では「何が違うのか」を本人もうまく説明できずに診察も検査も進んでしまいます。

正確な情報があることで迅速に正確な診断をすることができます。

 
 

3.家族間で情報を共有できる

高齢の患者さまが、ご家族に検査結果、または入院について、医師や看護師の説明を100%正確に伝えることは困難です。

伝言ゲーム同様、情報は人が介入すればするほど、足りない部分や情報にゆがみがでてきます。

患者さまの大切な健康、場合によっては命にかかわる話なので、診察室でご家族が付き添い、情報を共有することで、間違った情報の受け取りが格段に少なくなります。

また、治療方針の説明をうけて、最良の決定を迅速にできる可能性も高くなります。

 

4.ご家族の協力が必要な治療もある

生活の注意点や禁煙、食事療法などは一人で達成するのは大変難しいケースがあります。
一人で来院したとき、医師や看護師からの助言を家族に隠してしまう患者さまもいらっしゃいます。お気持ちはよくわかりますが、治療がうまくいかないケースもあり結果として健康を損なってしまうこともあります。

家族と一緒に病院に行き、生活の注意点などの情報を共有することで問題が解決することも多いです。